博報堂DYホールディングスは9日、デジタルホールディングス傘下でネットビジネス支援事業を手がけるソウルドアウトにTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化すると発表した。今後成長が期待される中小・地方企業向けデジタル広告・マーケティング領域での競争力向上につなげる。買付代金は最大195億3085万円。ソウルドアウトはTOBに賛同している。TOBが成立すれば、ソウルドアウトの東証1部への上場は廃止となる。買付価格は1株につき1809円で、TOB公表前日の終値885円に104.41%のプレミアムを加えた。買付予定数は1079万6493株。下限は所有割合65.43%にあたる706万4300株に設定した。ソウルドアウトの親会社であるデジタルホールディングスは保有する全株式54.78%をTOBに応募する。買付期間は2月10日~3月28日。決済の開始日は4月1日。公開買付代理人はSMBC日興証券。ソウルドアウトは2009年にオプト(現デジタルホールディングス)の100%子会社として設立。2017年に東証マザーズ市場に上場し、2019年に東証1部に移った。